かめ
自分を知っていくリズム
自分という存在
最初、乳児では、見えていない足をつかんでいくという運動をこのかめで行っていきます。自分の身体を自分が知っていく段階としてとても重要です。誰でも出来るという、運動ではありますが、現実的にはなかなか難しいのが現状です。大人がサポートすることで、つかめる子どもはたくさんいますが、自らその段階を越えていくのは難しく、一緒に行う大人を模倣することで出来るだけ自ら出来るように促していく事が大切だと考えています。
子ども達は、自分で自分のことを出来る存在です。大人の助けはもちろん必要ですが、最小限の手助けをしてあげると、自分で出来る喜びをいっぱい経験できます。そしてその力は、自らをすばらしい人間であると感じる大きな力へと変わっていくのです。子ども達の発達の中には、自分の身体を知っていくことが大変重要な時期があります。それは、子ども達の絵画を通しても感じることが出来ます。ドンドン大きくなっていく子ども達。だんだんと子ども達の絵画は変化していきます。最初は、線でしか描けなかった子ども達も、マルク線を繋げていくようになっていきます。そしてその中に、点を描くようになり、それ自体が顔になっていきます。子ども達はその頃に、顔の認識を確立していくのです。そして四肢が出始めます。この頃になると、ほとんどの子ども達が、かめでもさっと自らの四肢を繋げるようになっていきます。そして絵画では、身体が出るようになります。かめでは同じくして、身体の反りが十分になり、大きく、高く、自分を表現する時期になっていくのです。
教えられることと自ら獲得すること
子育てをするとき、大人は子どもに様々なことを教えようとします。それは当たり前のことです。十分に子ども達が理解できるような言葉で教えてあげることは大切です。しかし、過度に子ども達に教えてはいないでしょうか。先にも書きましたが、子ども達は自ら出来る存在です。大人に比べればその時間は大分かかりますが、待ってあげることで十分にその行為を完結することが出来ます。年長児のかめでは、表現するという段階へ進みます。この頃、大人は「もっとあげてごらん。もっとあげれるよ」と子ども達へ伝えていきます。あなたたちはもっとすばらしい物を持っていることを伝える時期です。周りと自分を考えながらリズムではかめ等を行っていく子ども達。それは絵画でも同じです。より整理され、書き込まれていく内容も豊富になり、自分の中の物語を、遺憾なく発揮する子ども達。自分を中心に、世界を描き、自分を取り巻く状況を整理していく子ども達。そして、自分の周囲を認識し、その中での自分をもっともっと知っていくのです。かめでは、自分の身体を細部まで理解し、もっとここをこうすれば上がるということを、考え、大人に教えられ、それを行っていく。そして自分自身を膨らませ、自分をもっと知っていくのです。

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